海外挙式にブーケを持っていきたい!機内持ち込みできるの?持ち帰れるの?【リゾートウエディング】

海外挙式

海外ウエディング

透き通るような青い海とどこまでも広がる空の下でのリゾートウエディング。伝統ある教会での挙式。海外ウエディングには憧れと夢が詰まっています。せっかくならどこまでも拘りたい。日本で素敵なドレスを用意して、特注のブーケや自分で作った特別なブーケで式を挙げれたらどんなに素敵なのか想像する人も多いはず。
実際に海外へのブーケの持ち込みや、ドレスの持ち込みは可能なのでしょうか?
ドレスの持ち込みはこちらをご覧ください

海外挙式のウエディングドレス事情!レンタル?購入?メリットデメリットも
海外挙式のウエディングドレス 海外で挙式を挙げる時に着るウエディングドレス。どこまでも広がる青い空と海に囲まれたリゾートウエディングや、ゴシック調の歴史ある教会、おとぎ話に出てくるようなコテージ。なんと言っても素晴らしいロケーションで行う...

このページではブーケを海外に持っていく為のルールや、お花を美しく保ったまま持っていける方法をご紹介していきます。

ブーケの種類

まずはブーケの種類と特徴から説明していきます。種類によっては持ち込みができない物もあるので事前にしっかり把握しておきましょう。

生花

ブーケ 生花

生花とは加工を施していない本物のお花のこと。瑞々しくてお花本来の豊かな香りは生花のブーケならでは。式当日が1番輝くように作られれます。

プリザーブドフラワー

ブーケ プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーとは生花をケミカル加工する事により、生花に近い手触りや質感のまま数年間美しさを保つことができる花。とても繊細で生花と間違われる事も多く、その一方で慎重に扱う必要があります。

ドライフラワー

ブーケ ドライフラワー

生花を乾燥させて作るドライフラワー。くすみがかったシャビーシックな風合いが大人可愛いと人気。ある程度保存ができますが、生花やプリザーブドフラワーに比べ少し脆さが目立ちます。

造花

ブーケ アーティフィシャルフラワー

アーティフィシャルフラワーとも言い、年々クオリティが上がり今では少し遠い場所から見れば生花との区別がつきにくい物も。美しい発色や、生花ではブーケに入れずらい花材で作れるのが特徴。また、ブーケの種類の中で1番丈夫で持ち運びに適しています。

ブーケを飛行機に乗せる

海外に持っていくにはどのブーケも飛行機に乗せる必要があります。荷物をチェックインカウンターで預け飛行機の格納庫に預ける受託荷物と、飛行機内に一緒に持っていき上の手荷物収納棚に置く機内持ち込み荷物の2種類がありますが、ブーケを持っていく時は必ず機内持ち込みにするようにしてください。受託荷物にしてしまうと、飛行機から出し入れする時にスタッフが荷物を投げたりするというのはよくある話で、綺麗なままブーケが目的地に到着する保証はありません。造花でしたらまだ受託荷物でも大丈夫かもしれませんが、せっかくの海外挙式なんですから不安要素は少しでも取り除きたいですよね。
機内に持ち込む時の注意としては、機内持ち込みの規定サイズを守ること。ANAやJALは座席数によってサイズが異なり、ビジネスはこの限りではありません。

持ち込みサイズ

JAL
100席以上 合計:115cm以内
55cm × 40cm × 25cm以内
1個+身の回り品手荷物
10kg以内(身の回り品を含む)
100席未満 合計:100cm以内
45cm × 35cm × 20cm以内
1個+身の回り品手荷物
10kg以内(身の回り品を含む)
ANA
100席以上 合計:115cm以内
55cm × 40cm × 25cm以内
1個+身の回り品手荷物
10kg以内(身の回り品を含む)
100席未満 合計:100cm以内
45cm × 35cm × 20cm以内
1個+身の回り品手荷物
10kg以内(身の回り品を含む)
ハワイアン航空
合計:114.3 cm以内
55.9 cm × 35.6cm × 22.9 cm以内
1個+身の回り品手荷物
11.5kg以内(身の回り品を含む)

オススメアイテム

ブーケを飛行機に乗せる際に、綺麗に保つ為のアイテムがいくつかあります。ブーケを注文する方は注文した場所に相談するか、ネットで自分で購入できるものばかりですので是非用意してくださいね。

ブーケボックス

ブーケボックスを見る
ブーケボックスとは挙式までブーケを綺麗に保ったまま持ち運べる箱。持ち運ぶ時は取っ手の部分を作れ、保管時には取っ手を折りたたんでコンパクトにできます。またブーケスタンドの差し込み口もあり安定します。一般的なサイズは28xH40xTH54cm、合計122cm。機内持ち込みの規定サイズからオーバーしてしまいますが取っ手を畳めば規定内のサイズに収まります。機内持ち込みの際、横にすると倒れてしまうかもしれませんので、持ち手の部分を新聞紙や透明のOPPをきつく巻いて、その上から粘着テープで持ち手とダンボールの底や、ブーケスタンドの上部にぐるぐると固定してください。

ブーケスタンド

ブーケスタンド(筒部分)を見る ブーケスタンド(皿部分)を見る
ブーケを固定する為のスタンド。デザイン性が高く式当日に使えるものから、持ち運ぶ為だけの筒状のものもあります。しっかり固定して持ち運ぶなら筒状の物がオススメですが、ブーケボックスの固定差し込み口にスタンドが入りそうでしたら、そこまで気にしなくて大丈夫でしょう。念の為飛行機に乗せる際は皿の部分を粘着テープでボックスの底やサイドと固定してください。

ブートニアケース

ブートニアケースを見る
ブーケの一部を新郎の胸にさした事が起源とされるブートニア。ブーケと同様に挙式には欠かせない大切なもの。ブートニアもブートニア用のボックスがあるので、しっかり固定して持ち運びましょう。ボックスの後ろに目打ちで穴を2つ開けてブートニアのリボンの部分をワイヤーで固定すると安定して持ち運べますよ。サイズ的にぴったりな物がありましたら百円均一等で売っている小さな箱に穴を開けて固定してもいいですね。

リースボックス

リースボックスを見る
もし花かんむりを持っていくなら宅配用のリースボックスがおすすめ。サイズ的にもぴったりですし、宅配用でしたら最初から固定穴が空いているので安定して持ち運びしやすいです。

持ち運び向きのブーケは?

これはなんといっても花びらが落ちる事がないアーティフィシャルフラワーでしょう。次点でプリザーブドフラワー、そしてドライフラワー。生花に関しては飛行機の気圧で痛む可能性が高い事や、なにより空港での植物検疫で通らない花が多く、海外に持っていく事は現実的ではありません。海外で生花を持って挙式を挙げる場合は海外の代理店で手配するのが良いでしょう。

植物検疫とブーケ

生花は必ず植物検疫を通す必要がありますが、プリザーブドフラワーとドライフラワーに関しては行く予定の国によって異なります。

植物検疫にかかる時間は大体30分ほど。空港への到着は2時間前が理想とされていますので検査がある場合は遅くとも2時間30分前には到着するようにしましょう。
植物防疫所の場所は出国する前のチェックインカウンターが並んでいるフロアと同じ場所に位置している事が多いです。どの空港も出国審査前にあるというのは同じなので、検査をする前に出国しないように気をつけてください。

ただし海外から日本に持ち込む場合の検査を事前に予約したり、事前に検査を行い後日検査証明書を受け取らなければいけない国もあります。それに加えて検査料金が発生する国もあり、海外へ持っていくより日本に持ち帰ってくる方が困難になります。国によって異なるのでその国の検疫やホテルのコンシェルジュに聞いて事前に確認してください。

そして、日本から持ち出す際に検査が不要の国でも突然法律が変わる事がありますので現在は不要となっている国も最新情報を必ず確認するようにしてください。心配なのでとりあえず検査を受けておこうという方もいらっしゃると思いますが、検査を不要と公表している場合は日本での検査はできません。

また日本での検査料金は無料です。

植物検疫:最新情報を確認する

空港の植物防疫所

成田空港
第1旅客ターミナル4階 北ウイング
第2旅客ターミナル3階 北団体カウンター32番

羽田空港
国際線旅客ターミナル3階 チェックインカウンター「L」近く

関西国際空港
第1ターミナルビル北4階 北出発口付近

場所を確認する

プリザーブドフラワー 日本→ 海外

ハワイ・グアム 検査不要
バリ(インドネシア) 検査必要
パリ(フランス) 検査不要
検査が不要でも、税関で何か聞かれる事があります。その際は加工してあるプリザーブドフラワーと答えてください。

プリザーブドフラワー 海外→ 日本

ハワイ・グアム ハワイ/グアムでの検査証明書及び入国時の検査が必要
検査料 $61

バリ(インドネシア) インドネシアでの検査証明書及び入国時の検査が必要
検査料 不明

パリ(フランス) フランスでの検査証明書及び入国時の検査が必要
検査料 不明 *麦わらは持ち込み不可

ドライフラワー 日本→ 海外

ハワイ・グアム 検査不要

バリ(インドネシア) 日本での検査証明書及び入国時の検査が必要

パリ(フランス) 日本での検査証明書及び入国時の検査が必要

ドライフラワー海外→ 日本

ハワイ・グアム ハワイ/グアムでの検査証明書及び入国時の検査が必要
検査料 $61

バリ(インドネシア) インドネシア検査証明書及び入国時の検査が必要
検査料 不明

パリ(フランス) フランス検査証明書及び入国時の検査が必要
検査料 不明

生花

生花は検査が必ず必要になり、また検査を受けても持っていけけない、持ち込みができない花があります。最寄りの植物防疫所にお問い合わせください。

まとめ

日本から海外へは検査不要だったり検査料かからなかったり持っていきやすい
海外から日本に持ち込む時は検査が必要で、検査料が発生する事が多い
ドライフラワーとプリザーブドフラワーがミックスしているか確認

最後に

海外挙式にブーケを持ち込む場合造花がおすすめ!ですが手作りブーケやこだわりのブーケで式を挙げたいという方はこの記事を参考にして、壊れたり没収されたりする事なく綺麗なまま海外へ運んでくださいね。プリザーブドフラワーやドライフラワーは飛行機内の気温差で劣化する事はあまりないので安心してください。ただし、日当たりや湿度が高い場所には置かないように気をつけてください。

生花に関しては海外で挙式をあげる場合はその国のお花で作られるので、その場所の雰囲気ぴったりのブーケを持って式を挙げられます。ブーケは何種類ものお花をミックスして作られるので、検査も大変ですし正直海外への生花ブーケ持ち込みは現実的ではないのかな、と思います。

前撮りやは日本での披露宴はプリザーブドフラワーを持って、そして海外挙式は生花という方も多いよう。海外挙式で使った生花は記念にドライフラワーにして持ち帰ったり(植物検査が必要ですが)贅沢にフラワーバスにしたり♡

色んな選択肢がある昨今、是非理想の挙式を挙げてくださいね。